【続】俺様王子と秘密の時間



恋焦がれた人は王子様でした。


遥かに遠い存在である童話の中に出てくるような王子様は、石ころみたいにちっぽけなあたしを好きだと言ってくれた。


だけどあたしは自分を守ることばかり考えて。

王子様を独り占めした罰が下ることを恐れて、自分の弱さを知りながらも見ないフリしてきた。

一番大切な人の想いは確かに伝わっていたのにそれを放り投げた。


千秋はあたしに初めてを教えてくれた人だった……。

恋する気持ちを、伝えることを。

辛いことや苦しいことも。

そして自分自身から逃げないということを。

教えてくれたのは千秋だった。



本気といっても大袈裟じゃないくらい初めて好きになった人。

あたしの全てを覆い尽くす程に、好きで好きでたまらなく好きで。

こみ上げてくるこの感情だけは、1ミリも絶対に譲らない……。