「――――……」
はーちゃんは小さく笑うと、心なしか穏やかな口調で英語の意味をあたし達に教えてくれた……。
え……?
「まるで愛の言葉みたいよねぇ。この言葉を書いたビンをシイの机に置いたのは紛れもなく王子で、他に考えられないわ」
愛の言葉……。
意味を聞いた瞬間これは夢なんじゃないかと思った。
だってそんな意味だったなんて。
あたしだけじゃなく羽鳥もコウちゃんも驚いていた。
「敵わねぇな……」
ポツリと呟いたのは羽鳥で。
「さすがは王子様だ」
苦笑いしてあたしに言った声は、切なさに溢れていたようだった。
だけど羽鳥はあたしの頭をくしゃくしゃにした。
いつも暖かいその大きな手で。
「シイはカッコつけ王子が残したこの意味を、見て見ぬフリするのか?このまま諦めちまうのか?」
羽鳥の言葉はあたしの背中を押してくれている。


