「ちょっと!シイと雅弥!」
「二人で盛り上がってんじゃないわよ」
あ……。
はーちゃんとコウちゃんの存在をすっかり忘れてた。
「わりぃ、お前らのこと忘れてたわ」
羽鳥はあたしを解放すると吹き出したように笑った。
はーちゃんとコウちゃんがあたし達を恨めしそうに見てくる。
「雅弥がこっぴどく振られたらどうしようーって思ってたよ」
「コウ、うっせぇよ」
「まあ、振られたことに変わりはないわよね?」
はーちゃんとコウちゃんがからかうようにケラケラ笑う。
「黙れ」
バコンッと羽鳥の上履きが二人にクリーンヒットした。
もう終業式が始まるギリギリで、教室に残ってるあたし達は体育館へ向かおうとしたんだけど。
「そういえばオレ、シイに嘘ついてることあるんだよ」
「えっ!?」
教室を出る直前で羽鳥が言った。
う、嘘ついてるって……。


