【続】俺様王子と秘密の時間



それからあたし達はお昼を食べ終わり、他愛ない会話をしていた。


プシュッと缶を空ける音が会話に混ざる。


羽鳥だ。



「機嫌いいじゃん?お前」


なんて言いながら、羽鳥はコーラを口に含むとあたし達の前にドカッと座った。

ちょっと眠そうな顔をしてる。



「アンタ、シイしか見えてないわね」


と、はーちゃん。


「うるせぇー」


と、羽鳥。



な、なによぉ。

朝から機嫌悪そうに突っ伏してたのは羽鳥じゃん。



「ふーん」


羽鳥が切れ長の瞳であたしを見ると、意味深に笑った。



「なに……?その笑いは」


なんなのよ!

意味わかんないよ。


苺ミルクをズーズー飲んでいたら、突然、羽鳥があたしの耳元に唇を寄せてきた。

ふわりとシトラスの香りが漂う。


きゃあああああ。


そして、耳元で囁いた。




「アイツともうセックスしたんだ?」