【続】俺様王子と秘密の時間



「ねぇねぇ葉月ー!」


突然、教室の入り口から飛びこんできたコウちゃん。


その後ろには羽鳥がいて、もう少しで終業式が始まるからすぐにでも声をかけようとしたけれど。



「ねっ、なんで王子なの?佐久間は?てか会長じゃなかったの?」

「慎は恥ずかしいからって理由で辞退したのよ」

「へー。意外だねー」

「生徒会長みたいにいかにも真面目ですって人より、王子の方がみんな聞くでしょ?それが理由」


はーちゃんとコウちゃんがなにやら話している。

その会話から聞こえた王子って声に敏感に反応してしまうあたし。



「シイ聞いたー?」

「な、なにを?」


尋ねるあたしにコウちゃんは得意気に教えてくれた。



「今日の終業式でさ、受験に向けて一言、3年代表で佐久間が言うハズだったんだけどさ。土壇場になって王子に変わったんだって」