去り際にあたしをもう一度見たはーちゃん。
「意気地無し」
やっぱりどこまでも真っ直ぐな瞳をしていた。
今のあたしにピッタリな言葉を吐き捨て去って行った。
ピシャッとドアが閉まるのを漠然と見つめる。
灼熱の太陽があたしを焦がすように照らし続けてくる。
地面に溢れたお茶は太陽のせいですぐに乾いて黒い染みを作る。
あたしの心にはこんな黒い染みがベタリと貼りついて、自分の心さえも見えないのだと思った……。
――ガラッ!
ドアが開く音にはーちゃんが戻ってきたのかも、とお門違いなことを思って顔を上げた。
だけど来たのは女の子達の群れ。
「話があるんだけど」
少し前にあたしの教室に来た千秋に、あたしとはどういう関係かと尋ねた派手な女の子が言う。
その子を入れて10人は居た。
ドクドクと暴れだす鼓動。
ニヤニヤとした薄気味悪い笑顔を浮かべてみんなあたしを見る。


