「それより」
「なに?」
「アンタ結局、羽鳥への気持ちは自覚したわけ?」
「え……」
「聞いてるんだけど?」
痛い質問に口を閉じた。
答えたくないんじゃない。
あたしの羽鳥への気持ちをどんな言葉で表したらいいかそれに困ったからだ。
はーちゃんはすかさず突っこむ。
「誤魔化すのね?」
渡り廊下の手すりに寄りかかるあたしは、はーちゃんを見れない。
「答えられないのは自分に後ろめたいからでしょ?認めたくないのは二股なんてズルくて卑怯だと思われたくないから?」
スッと立ち上がりあたしの前に立つと眉を上げて問いかける。
後半部分はほぼあたっていた。
だから沈黙するしかなかった。
「なんとか言いなさいよ?」
冷静に問いかけるはーちゃん。
数秒の間があった。
その数秒後についにはーちゃんはぶち切れた。


