【続】俺様王子と秘密の時間



シャワーで濡れる身体のラインがすごく綺麗だった。

って、あたしなに見てるのよ。


これじゃあ変態みたいじゃない!

早く帰らなきゃ、見つかったら大変だよぉ。



そばにある洗濯機の上にバスタオルを置いて立ち去ろうとしたその時。

羽鳥がこっちに振り返ってバチッと目が合った。



「わぁっ!」


驚いたあたしはマヌケな声を上げて洗面所から逃げる。


もう、バカバカ!

もたもたしてるから見つかっちゃったじゃん!

廊下を一直線に走って玄関に着いたあたしは、靴を履こうとした。



――グイッ


背後からドタドタと足音が聞こえたことに気づいた時には、腕を引っ張られて足がもつれた。



「シイ……!」


強く引っ張られて自然と身体が羽鳥の方へ向く。