【続】俺様王子と秘密の時間



――ヴーヴーヴー

教室に着く手前でポケットの中にあるケータイが震えた。

開いてみると千秋からのメールだった。



【From:千秋】
【To:Re:】

学校終わったら
オレん家においで

-----END-----



ドキリ……。


学校以外の場所でしかも千秋の部屋に呼び出されるのは久しぶりで、しばらく画面を見つめていた。

この時のあたしは千秋と二人きりで話が出来ると、ただそれだけなのに浮かれすぎていたんだ。



「シイ!」


教室に着いてすぐ、はーちゃんが駆け寄ってきた。



「3日も休んだまま土日挟んだから、心配したのよ?」

「ん……ごめんね?」

「羽鳥となんかあったの?」


はーちゃん、直球すぎるよぉ。

あたしの前の席の羽鳥がまだ来ていなかった。



「こないだ羽鳥と教室でなにがあったのよ?」


はーちゃんにはちゃんと話そう。