「おい」
ふいに声が降ってくる。
振り向こうとしたけれど、
――グイッ
あたしの首に腕を回して誰かがひっぱった。
女の子達は目をパチパチさせる。
「悪いな?コイツはオレの女だ」
はっ……?
首だけねじって振り返った。
「え!?は、羽鳥……!?」
助け船を出してくれた羽鳥。
白いワイシャツが太陽に照らされてやけに眩しかった。
「えーー!?羽鳥って、川村さんと付き合ってんの?」
「ま、そういうこと」
「ははっ。嘘でしょ。羽鳥は色んな女の子に手出してるもんね?」
「んなこと、もうしてねぇよ」
女の子達は羽鳥の冗談だと思ったらしく、全く信じていなかった。
それに羽鳥はもう女遊びというのは、やめたって言っていた。
「あははっ。羽鳥、可愛い〜」
「可愛いって言うな」
「あたし、前髪結んだげるよ♪」


