「王子……随分と親しい間柄みたいだけど、どういう関係なの?」
ギクッ……。
派手なメイクを施した女の子が、慎重に千秋にそう尋ねる。
「オレは、コイツに用があんだよ?」
「だ、だからどういう関係……」
「それ聞いて、どうしたいの?」
千秋は目を細めて冷たく笑う。
今はあまり言われなくなったけれど、そこに居るのはまるで“氷のプリンス”そのものだった。
女の子は顔を真っ赤にして教室を飛び出した。
「聞いてんのか?」
「な、ナンデスカ……」
もう頭の中がパンクしそうだ。
千秋はあたしの髪に指を絡める。
みんなが見てるのにそんなことをするから火でも噴きそうだった。
――ガタンッ!
すぐ横で大きな物音がする。
ハッとしてその方を見ると羽鳥が勢いよく椅子から立ち上がった。
「おい、バカ王子」
羽鳥が千秋の元へ来る。


