ついばむようなキスを落とされ、髪の先まで痺れてしまいそうだ。
「ふ……っ……」
角度を変えて唇を合わせ直す。
隙間なく繋がった唇。
千秋の柔らかい舌が侵入して、あたしの中を熱心に掻き回すと口づけよりも深く求めてきた。
もう、クラクラする。
そう思いながらもあたしは薄く口を開いて、千秋に絡め合わせて、濃密なキスを受け止めた。
「なに、その目?」
やっと唇が離れたかと思ったら、あたしの目を見てクスッと笑う。
「だ……だって……」
息継ぎって全然上手に出来ない。
だからあんなに長く激しいキスをされて、自然と目が潤んだ。
「そうやって、オレを煽ってるつもり?」
口角を吊り上げて挑発的な瞳であたしを見つめると、千秋はゆっくり身体を起こして胡座をかいた。


