かぁああああああ……。
至近距離で言われたあたしは、ふにゃふにゃと力が抜けてしまう。
こうやってあたしを虜にする。
だからまた、身体中が千秋でいっぱいになっていくんだ。
「可愛がってやるから、オレの腕の中でいっぱい鳴いて?」
大胆な台詞を吐いた千秋は顎を上げ不適な笑みを浮かべると、ビックリしているあたしの唇を奪う。
そしてあたしと千秋は重なるようにお布団に倒れこんだ。
電気は千秋が消してくれなかったのか、それとも消し忘れたのか部屋は明るいままだった……。
「…んぅ……」
あたしの上に覆い被さる千秋は、上唇を甘噛みしてきて呼吸を乱すあたしをからかってるみたいだ。
「お前、顔赤いけど?」
「だ……だって…」
なんてイタズラな口調。
キスされて、こんな状況で、平常心を保っていられるハズがない。


