【続】俺様王子と秘密の時間



「慎も男だからな?」


つまり、その……。

あのはーちゃんと佐久間くんが、エッチしてるって言いたいわけ?



「そんなのありえない!」


だって、あの意地っ張りはーちゃんに限って……。



「なにが、ありえねぇわけ?」

「だって……」


二人は付き合ってるんだからおかしいことじゃないけれど、一応サマースクール中なわけだし。



「オレも男だけど?」


ドキンッ……!

近づいてきた千秋からやっと逃げたというのに、あたしの目線に合わせるように再び顔を寄せた。


今度はさっきより近くて、千秋の前髪があたしのおでこに触れる。



「ちょ……」

「んなことより、オレの忍耐にも限界ってもんがあるんだけど?」


コツン……とおでこを合わせてそう言った。

ま、待って。

千秋の唇が近すぎる……。