抵抗するあたしの腰を腕で抑えこんで、千秋は身体をピタリと寄せて抱きしめてくると唇を重ねる。
「夜まで待てねぇよ」
「ちあ……んっ…」
薄暗がりの狭い場所でのキスに、気持ちはどんどん高ぶっていく。
お互いの吐息が絡まる。
「ダメだよ……」
「無理。我慢出来ねぇ」
「ふぁ……んぁ…っ」
ギュッと目を閉じるあたしの唇は、千秋の激しいキスに犯される。
もう、止まれなくなる。
シュル……とネクタイを解く音に目を薄く開くと、伏し目がちな千秋の表情が飛びこんできた。
「キスの先、しとく?」
かぁああああああ……。
吐息混じりに呟いた千秋の言葉がやけにエロチックで。
「だ…誰か来ちゃう……」
千秋は唇の前で人差し指をたて、秘密の合図を送る。
止まることなくあたしのワイシャツを捲り上げて背中をまさぐる。
プチンッと前のボタンを外して、唇で触れる。


