「ちょ…ちょっとコレ!」

「うわぁ……」


はーちゃんとコウちゃんに続いてソレを見たあたしはビックリしてしまい、鼓動が強く波打つ。


ドクンッ……。


黒澤拓海が落としたのは一枚の写真だった。

そこには微かにあどけなさが残る黒澤拓海と女の子が映っていた。


驚きを隠せなかった。

だってその女の子は……



「……お前に似てる」


掠れた声で小さく呟く羽鳥。

自分でも信じられない。



「似すぎってわけじゃないけど、髪型とか目とか…似てるよ…」


はーちゃんは困惑の眼差しを向けてくる。


目線を落とした写真の裏には

“TAKUMI&SHIZUNA”

そう書かれていた。


やっぱり黒澤拓海があたしを“シズナ”と呼んだのは間違えじゃなかった。



それに、黒澤拓海のお願いって?