足がもつれてしまい、ぐるんと視界が回り、ドンッ……という鈍い音とともに身体が倒れた。 反射的に閉じた目を恐る恐る開くと、 「ひゃっ!!」 心臓がズクンっと跳ねる。 千秋の整った綺麗な顔が視界に入りこんできたからだ。 あたしは千秋を押し倒して、胸に飛びこんでいた。 「積極的だな?」 心臓を撃ち抜くような妖しい笑みに、あたしはギョッとして息をすることすら忘れてしまう……。 いやぁああああ! しかも千秋に股がってるし……。 でもこれは事故なんだから!