【続】俺様王子と秘密の時間



あたしが口を開かないせいか、千秋は首筋にチュッとわざとらしく音をたてて吸いついてくる。


「んっ…千秋……」

「んー?」


なんておどけて返事するクセに、あたしの顔を見てニヤリと笑う。



「あたしね……」


積極的なことは言えないけれど、心の準備はもう出来ていた。

けどいざ口にしようとすると言い出せなくて、そんなあたしの頭を撫でる千秋に胸がキュンとした。



「言ってみ?素直に“オレの全部が欲しい”って」


千秋は耳元に唇を寄せて言った。


鼓膜を揺るがす甘美な囁きはいつも気弱なあたしを大胆にさせた。

熱の混じった瞳を見つめて浮かんできた言葉を思いきって口にしてみる。



「千秋が…欲しい……」


自分で言って全身が焼けてしまいそうなくらい熱くて、恥ずかしくて、もう消えてしまいたい。