「超短けぇ」
今度はスカートに目を落とすと、千秋はちょっとあたしから目を逸らして不機嫌そうな顔をした。
そんなこと言われても……。
「制服なんだから仕方……」
――シュル
言ってる途中で制服のリボンをひっぱって解くと、それを唇に運んでイタズラな笑みを浮かべた。
「制服だから、なに?」
瞳を細める千秋にドキリとした。
ベッドに座るあたしの前に手をついてズイッと顔を近づけてくる。
「他の男の前で、こんな格好すんなよ」
へ……?
な、なに、それ……。
「えと……あのね、バイトは明日までだから……明日1日だけ…」
あたしったらなに言ってんの?
聞かれてもないのにベラベラと。
「オレが嫌なんだよ。こんなこと言わすんじゃねぇ」
すごく不機嫌で千秋らしくない。
だけど言い終えた千秋は顔を隠すように前髪をくしゃりと握った。


