「わ…わかりました」
千秋の誕生日の前日に問題発生。
バイトは今日で終了のはずだったけど、明日まで出てくれないかとお姉ちゃんのお友達に頼まれた。
働かせてもらっているんだから、断れるハズもなく引き受けた。
仕方ない……。
プレゼントは明日急いで買いにいけばいいし、今日と明日、バイトを頑張ろう。
「でも、決まってないんだよね。何をあげたらいいんだろう……」
ん〜〜。
香水、アクセサリー、洋服、靴、それから。
っていっても好みがわからないしなぁ……。
そんなことを考えながらスタッフルームで着替えようと、ボタンを外してワイシャツを脱いだ。
その時……。
――カチャ
「お前、鍵くらいかけろよ?」
え……?
スタッフルームの入り口を見ると、知らない男の人が立っていた。
黒髪で長髪で、大人の人。
「き…きゃぁああああ!」


