【続】俺様王子と秘密の時間



ユリさんと春希さんの協力で上手くいったこと、千秋に言われたこと、昨日の出来事を全部話した。



「よかったわねー。シイ、ついに王子の彼女じゃん!」

「……うん」


信じられない気持ちと嬉しさが混ざり合って、胸がくすぐったい。


彼女になったんだ……。


他のカップルみたいに付き合った日は何月何日とか日付はない。

けどあたしは千秋がくれた言葉と気持ちだけでもう十分だったの。



世界が昨日とは違って見える。

まるで生まれ変わったみたい。


嬉しくて、一人で照れ笑い。



「じゃあ、なんでそんな暗い顔してんのよ?」

「だってわからないんだもん。男の子の気持ちが」

「王子、そんな激しかったの?」

「なっ!」


昨日の千秋は火がついたみたいで、前も保健室で大胆なことを言ってきたりで……。