【続】俺様王子と秘密の時間



「だって!あたし、あたし……。自信ないんだもん!」


ベッドに寝かせられたまま叫ぶ。

微かに口元が震えているあたしは、なんてみっともないんだろう。



「いつも呼び出されてばかりで、コソコソ会って……。それってあたしが凡人だから、誰かに見られたくないのかなって。恥ずかしいのかなって……」


もう涙声になっていた。


凡人だから、釣り合わないから。

そう言われてることも知っていたし、だからって諦めたくなくて。



「今でも千秋があたしのことを、す、す、す、好きなのか自信なくて、今もあたしを見てく……」


――グイッ


手首を解放されたと思った瞬間、腕を掴まれ引き上げられて、気がついたら千秋の腕の中に居た。


千秋……?

驚きを隠せない。




「不安にさせて悪かった」


長い両足の間にあたしを閉じ込めて、吐息混じりの声で囁いた。