【続】俺様王子と秘密の時間



スカートから出た肌に千秋の足が絡んで、抵抗する隙もなくなる。


視界がぼやけてきた。


窓から射しこむオレンジ色の夕陽が、千秋の肌に光る汗を照らす。



「あっ……」


ワイシャツのボタンを外して、あたしの首筋に舌を這わす。

鎖骨に熱が伝わる。

身をよじらすあたしの手首を抑えこむと千秋はさらに求めてくる。


まるで、待ちわびたかのように。



「待って……下には春希さんが」


恥ずかしさのあまり口を開く。

だけど千秋は止まらなくて。



「ん?もう少し」


そう言ってまたあたしの唇を塞いだ。

誘われるがままに瞼を落とした。



ついばむようなキスは柔らかい。

唇をつつかれてうっすらと開く。


角度を変えながら何度も唇を落としてきて、強く吸いつくようなキスは痺れちゃいそうだった。