「ま、確かに、元気なかったわよね?」
と、はーちゃん。
「さっすが雅弥ー!シイのことは何でもお見通しだねぇー?」
と、コウちゃん。
うーん……。
一応、明るく振る舞えるようにあれこれ考えるのはやめて、お喋りに没頭したりしたんだけど。
やっぱり行き着く先は千秋とのことで、頭の中をぐるぐる巡っては気分が沈んでいた。
「愛の力ね?むふふっ」
なんて言いながら笑うはーちゃんを、羽鳥はペシッと軽く叩いた。
「見てりゃわかるよ」
羽鳥は立ち上がると鞄を肩にかけて、ポケットから鍵を取り出し指でクルクル回した。
「んな顔すんなよ」
えっ。
あたしったら、またぶっちょう面してた?
そんなあたしの机にトン……と、何かが置かれて、驚いて目線をあげれば、羽鳥が優しく笑った。
大好きな苺ミルク……。