「美結ちゃん……」
どうして居るの……?
ココは千秋の家のすぐ側で、美結ちゃんが現れたことに、あたしの中に嫌な考えが浮かんでしまう。
「千秋先輩の体調が心配できたんでしょう?」
舐め回すようにあたしを見る美結ちゃんの声は驚くくらい落ち着いていて、だけど冷ややかなもの。
「……熱、出したって聞い……」
バクバク騒ぎだす心臓。
口元が震えてしまって最後まで言葉を繋げることが出来なかった。
「アンタのせいじゃん」
クスクスと笑う美結ちゃん。
「でも、今頃来ても遅いよ?美結ね、お粥食べさせてあげたの。あと、着替えもお手伝いしてあげたしね」
ドンッ……と強い衝撃が走った。
意味はすぐ理解出来て、驚きのあまり悪意の入り交じった笑みから目を伏せることも出来ずにいた。
「千秋先輩の身体、ちょっと汗ばんでて、すっごく熱かったなぁ」


