うう……。
それ言われたら反論出来ないよ。
「聞いてんの?」
あたしのおでこをビシッと指で弾いてデコピンしてくる。
コレが地味に痛かったりする。
あたしは机に突っ伏した。
そんなあたしの机にトンって何かが置かれる音が聞こえたから、ゆっくりと顔を上げれば……。
「んな顔すんなっつったろ?」
「ん……」
そう言って羽鳥があたしにくれたのは、大好きな苺ミルク。
羽鳥は時々、憎まれ口をきいたり、意地悪だったりするけどやっぱり優しい人だって改めて思った。
「それってかなり危ない女ね?」
「うん……ちょっとそれはね」
売店から戻ってきたはーちゃんとコウちゃんは、あたしの席にやって来ると口を揃えて言った。
あたしは羽鳥からもらった苺ミルクちゅーっと吸いながら小さく頷いてみせる。