緑の魔法使い

だけど、ここまで来て橘君から、視線は離せないで居れば、彼は床に落ちたタオルを拾ってくれた。

「信じてなかったわけじゃない。誤解させたのならごめん」

タオルで包み込もうとした橘君を逆に抱きしめた。

「そんなんじゃないの」

困らせたいわけではなかった。