入り口から中へ入ってきた


――カツカツカツ


靴の音がリアルに耳に入る


「始めまして私は…」


「始めましてじゃないよ」



―――えっ?


顔に見覚えが…


「わかんない?チカちゃん」


「嘘…」


私は手を口に当て驚きを隠せなかった


「数学の教師になった。俺も先生だよ」


「雪……!!!」


息が止まる



だって…
あの雪だよね?