「普段見ていた顔じゃないんだもん!!」
「「あぁ…」」
「;;」
「ごほん、え〜っとですね、先程言ったように此方の世界と彼方の世界とでは次元が違うのです、そして黒蠡浸様は次元断層をくぐってこられましたね、すると希にその人であっても容姿などが変わってくる事があるのです。ですから、今鏡に映っているのが貴女様の此方の世界の顔なのです。」
「え〜…;;」
その後、何百回っと鏡を見たがそこに映るあまりにも綺麗な顔に今までむしろ顔がコンプレックスだった私には受け入れにくいものだった
ふと、鏡とにらめっこしていると鏡に黒揚羽が映り込んできた。
「あ、黒揚羽だっ…」
目で追うとセバスの伸ばした指に止まった
セバスは何やら黒揚羽と会話をしているようだった
「では、そろそろ皆さんも集まったもようですので、広間におりましょう。」
「え、あ、はい。」
黒揚羽に気をとられているとセバスがいきなり話しかけてきたのでビックリしてしまった。
そして、初めてこの部屋以外の場所に出るという変な気持ちに襲われた。
「あの、さっき言っていた皆さんって誰なんですか?」
「あぁ、貴女様の部下…という感じですかね…」
「部下!?私の下につくってことですか!?」
「はい。」
「否、そんな大層な人間じゃ無いんですけど!!」
「何をいってるんですか!!黒蠡浸様はこの次元でかなり上の人間なんですよ!?」
「えっ」
セバスが今までにない勢いで喋ったので心臓が止まるかと思った…


