「では、まず着替えて頂けますでしょうか?」
パチンッ!
セバスが心地よい指鳴らしを響かせると
バァン!!
「キャアッ!!」
私がいるベッドの左前方にあるドアが激しく開かれた。
すると…
「ヤー♪」
ドアが激しく開かれたのでホコリが充満してそれに気をとられていると、目の前にちょこん…、と7、8歳?ぐらいの目鼻立ちがはっきりした可愛らしいツインテールの女の子が現れた。
「ひぃっ!!」
「ヤー♪みぃの名前はミミラル・テーラ・アンデルシュヴァング!!よろしくう♪」
「あ、わ、よ、よろしくっ」
「じゃ早速着替えるぞ♪」
「おっ、えっ、ちょぉ!!」
〜数十分後〜
「ヤー♪完成」
「はぁ…何かわかんないけど体力使った…」
ガチャリ…
「終わりましたか?」
先程のミミラルとは違って静かに開くドアと共にセバスが入ってきた…
あぁ、着替えるからっていつのまにか出てたんだ。
「おぉ、先代に勝る程の美しさ!!」
「ヤー♪だろ!みぃも力の発揮しがいがある♪」
「先代とかいるんですか?」
「ヤー♪当たり前、黒蠡浸は代々受け継がれるもの何だよ!!ちなみに先代は貴女のお祖母ちゃんだよ!!」
「えっ、お祖母ちゃん!?…そう…なんだ…、そうだ、あっあの…、この部屋鏡とか無いんですか?」
「「はっ!?」」
そう言うと、先程まできゃあきゃあ言っていた二人が声を揃えて驚いた顔をしてこっちを見てきた…
「え、何か変なこと言いました…?」
「ヤー…、だって目の前にあるじゃないか…、ひょっとして目見えてない!?」
「え!?これ?だって知らない人の顔が写ってるから絵なのかなって…」
「何をいっておられるのですか!!それに写ってるそのお顔が黒蠡浸様のお顔で御座いますよ!?」
「だって…」


