真っ暗な漆黒の世界が広がり、大きな大きな月だけが全てを照らしていた。
その景色はとてつもなく美しかった。
タイルの淵まで行くと、地上ではないと言っていたので空の上なのかと思って覗くとそこは海が広がっていた
「水だ…」
「うん、普通の水じゃあないけどね」
「え?何が違うの?それに天空階歴っていうから空に浮かんでるのかと思ったわ」
「この水は断層みたいなもの、この下には白姫の白羲楼一味の住まう世界があるんだからね、天空階歴…昔は本当に空に浮いてたんだけど、白羲楼達と仲が悪くなってからはこれよ」
そう言ってミミラルは奥の暗闇へ歩いていく
「白羲楼…」
「黒姫っ──!!セバスが呼んでるよ〜!!」
「え?うん、分かった」
そうして、またエレベーターに乗りあの巨体な部屋へ向かう…
「セバスっ!!黒姫連れてきたっ」
「あぁ、ミミラルすまない」
「どうかしましたか?セバス」
「えぇ、蒼舞の偉いさんがおみえです」
蒼舞か…、偉いさんってどんな人なのかな?
「ミランダ・魔印殿、こちらが黒姫で御座います」
「まぁ!!素晴らしいわっ、初めまして、私ミランダ・魔印って言うの、黒姫ちゃん、貴女今までで一番綺麗よっ!!」
「あ、ありがとうございます;;;」
熱烈にアピールしてくるミランダというケバいおばさんに黒姫はたじたじ。
はっきりな感想、これが蒼舞の偉いさんで大丈夫なのか?と心配していた。


