私に落ち度はない。

そう結論づけて、現実に戻る。
眼下には、ピクリともしない男の姿。

落ち着いて、まずは警察と救急車を呼ばなくちゃ。

携帯の入っているバックを探す。視線を右往左往させていると、男の下敷きになっているバックを見つけた。


触りたくない。
そうだ、真奈が居たはず。


真奈が居た廊下を振り向いた。