「……雪?」



俺はゆっくりと個室のドアを開けた。



そこには、モーフに包まり倒れている雪の姿があった。



「雪!?雪!!」



俺は雪にかけより、モーフごと抱き抱えた。



手足は冷えきっているが、体は汗でグショグショである。



息は荒く、顔も赤い。



どうやら熱があるようだ。


「雪!?大丈夫か、雪!?」



俺の問い掛けに全く答えない雪。



ひどい風邪か!?
もしかしてインフルエンザ!?



俺はパニック状態といった感じで、部屋中雪を抱いたままうろうろした。