" ひとりかくれんぼ。
それは魔の遊び。
やった者は、必ず呪われる― "
その言葉を見て、
祐はププ、と笑った。
魔の遊び??
呪われる??

「 嘘っぽくない?? 」

祐は笑いながら呟いた。
チラリと由愛を見ると、真面目に文の続きを見ていた。

「 これ、やろっかな。 」

幾ら嘘っぽいとしても
軽々しく言う由愛に祐は吃驚した。
( 私だったらやらないけどな、絶対。 )

「 マジで言ってんの? やめなよ。 」

終いに由愛は、ペンとノートを用意して何かを書き始めた。
"やり方"
"準備物"
"始めに"
"終わらせ方"
"その他"
ホームページを見てどんどん書き写してゆく由愛。
由愛は怖がりで臆病。
こんなこと、祐が誘ってもやらないはず。
今日の由愛は、可笑しかった。