雨が続き、蒸し暑い梅雨のころ。



私は、受験生という物を背負い期末テスト勉強をしていた。



そう私は、転校して来たにも、関わらず期末テストだ。



まぁ、勉強の内容とあまり変わらないけど。



「夏華〜!」







そう呼ぶのは私の友達、汐香で…。



「なに?」



そう聞く私を無視して、私のノートを見る始末。



ちょっ!



「なにすんの!」



「いいじゃん」



そう言いながら、ノートをすらすらと写していく。



……たく。書くのだけは、早いなんだから。



そう呆れながらも、ノートを取り上げはしなかった。


その変わり、少しばかりか注意しておいた。



「そんなんじゃ、テスト勉にはならないよ?」