──…
今、ゆっくりと落ち着いてみれば
「あたしってズルいかもしれない」
「え、何でだよ、」顔をあたしの方に向け、不思議そうな顔をする。
私はふと笑い
「だって、私、爽くんから星夜くんの気持ち聞かされてたんだよ?
私ってズルいな…って」
そう言い終えると、何だか不安な気持ちになった。
“ねぇ、そんな私で良いの?”
そう不安そうに言うと、星夜くんは笑いながら私の手を勢い良く握った。
「俺はさ、そう言う馬鹿正直な、夏華が良いんだよ」
「馬鹿って酷いよ、ってか今“夏華”って…」
“言った?”と言う前に星夜くんは空を指差した。
「あ、流れ星。」そう私が言った瞬間─…。
────唇が重なった。
夏華の手首にあるアクセサリーは綺麗に輝いていた…
【end】