食事が運ばれてきた。

「おい、今日は残さず食べろよ!」


「だって…多いんだもの。」


「モミジは小食すぎるんだ!」


いつも食事のときはルキーニの
小言から。もう慣れたけどね。


口をつけようとした瞬間…


「っう!!」


ものすごい吐き気が私を襲った。


「モミジ!大丈夫か!?」


「うぅ…げほッ」


驚いたルキーニは私の背中をさすって
くれている。

異変に気づいた侍女がすぐさま部屋に
入ってきた。


「紅葉様!紅葉様!!」