モミジとの生活が始まった。


俺はどこにだってついていきたいんだ
が、お風呂やトイレにまでついてくる
な!と怒られてしまった。


俺は別に気にしないんだが…



ニホン人は恥ずかしがりなのか?



こんな広い城にいて毎日暇なんじゃ
ないのか、と思うのだが…



モミジはというと一日字を書いたり
本を読んだり、と静かに暮らしてい
る。



「なぁ、モミジ!
 本を読むのは飽きないのか?」



「いえ、全然飽きないわ。」



「そうか!俺も読んでみようかな。」



「これとか楽しいわよ!」




モミジがにっこりとほほ笑んで
俺のために本を選んでくれる。


その時、侍女が声をかけてきた。