「たかがキスぐらいでそんなにいきり立つなよ。 こんなもん序の口だぜ。」 そう言うアイツのニヤついた口元。 それでいて真っ直ぐな瞳。 私が叩いた頬の赤み。 全てが先程のキスを思い出させる。 柔らかな感触 二人の吐息 熱くなる体 全てに嫌悪感を覚えた。 「いぃいからとっとと出て行けぇ!!」 既に涙を堪えるのは限界で、 これ以上出ないだろう位大きな声で叫んだ。 その後はもう声を出すこともアイツを見ることも出来なくて、 とにかくアイツが出て行くのを、足元を見つめたまま待った。