「お前さ、我が儘言える立場だと思ってんの?」 藤堂類の手が私の頬に触れる。 既にふたりの距離が目と鼻の先まで近づいた為、見下ろさせている状況だが、それでも目線は逸らさなかった。 いや、逸らせなかったんだ。 あまりにも真剣で、それでいて威圧的なその瞳から。 今にも吸い込まれそうなその熱い眼差しから。 「お前は俺と結婚する。 ・・・・・それ以外は許さない。 その気がないのなら今すぐ1億払ってもらう。」