出走位置につき、バイクにまたがりながら簡単に手首を回したりして、準備する。 ーーーよっし…、体調万全、ヤル気満々、オッケーオッケー! ファン!! 目の前の旗が上がり、スタートを合図する。 隼人はそれと同時に一気にアクセル全開。 微々たる差ではあるが一位で険しいコースをドンドンと突き抜けて行く。