陽菜「…………」










ーーー何これ何これ何これー!!!?!?






陽菜が目を開けた瞬間、目の前に広がった世界は、だだっぴろい真っ白な世界。




一言で表現するなら、[無]。






ただ真っ白で、足元にはわた飴みたいなフカフカの、いや、スカスカしたモヤが広がっている。






ただの真っ白な世界だと立体感も無く、影も無く、ここがどこまで続いているのかすらわからない。






ーーーー落ちつけ、陽菜。


ーーまず、さっきまで何してたか考えよう…




陽菜は一人、痛みの残る頭で記憶を巡り始めた。