ブルービースト


「はいはい、そうですよレイツさんだよ~。ユノっちったら大丈夫?」


ユノを助けたレイツはそう言うと、さりげなく自分の武器である鞭をまた振るった。


それは向かって来ていた男の足に器用に絡み、敵を転倒させる。


直ぐ様そいつの首筋に手刀を入れて、レイツはまた“殺さず”に倒した。



それを眺めながらユノは呟く。



「…あの、はい。ありがとうございます」




――…早速失態をおかしてしまった。





そう自分に腹を立てるユノ。



それを見透かしたのか、レイツはにやりと笑うとユノの耳元に自分の口を近付けた。



そして、ゆっくり囁く。




「大丈夫だよ、最初は誰だってブロードに見とれるもんだ」





その言葉にユノは目を見開いて顔を真っ赤にして驚いた。



「み、みみ見とれ…!?違います!」


「あっはっは、ユノちゃんったら赤くなっちゃってかーわいー。ブロードも罪な男だなぁ」


「私はただ、凄く強いなって思って…!」


「思って、見とれた?」


「違いますっ!」