それでも、ユノはブロードはすごいと思う。
軽い身のこなし。
素早い対応。
攻撃の高い命中率。
素晴らしい防御力。
普段のへらへらしている彼からは想像もつかないくらい、戦闘馴れしているしとても強い。
……凛と輝く瞳に吸い込まれそうだ。
ブロードを見つめていたユノは、戦場のど真ん中にいるのにも関わらずボーッとして突っ立っていた。
当然、敵の格好の餌食になってしまう。
背後から、図体のでかい敵の女が襲い掛かっていた。
ユノがそれに気付いたのはその女の太い腕が自分を吹っ飛ばす直前。
「!!」
しまった、と思うと同時に間に合わないとギュッと目を瞑った。
ブンッと女が腕を振る音がする。
しかし――…、
「…ギャアッ!」
「はいはいウチの新入りちゃん早速駄目にされちゃ困るんだよねー。くそ女は黙って沈んでろ」
女の悲鳴と共に男の声がした。
この、声は。
「レイツさん…?」


