ブルービースト


余計な口を挟んだクライドは、セリナに注意された後ユノに叩き潰された。


日頃の恨みのせいか、目も宛てられないほどズタボロにされている。




「完全に見えなくなったのは春くらいらしいです。徐々に視力が落ちていったと…」



輪にもう一度加わったユノがそう言うと、シエラを慰めながらレイツは苦い顔をして舌打ちをした。




「わかった。あれだ、あのやけに躓いてはコケてた時!」


「片目が見えなくなって、バランスが取れなかったんですね…」



わかったはいいが、もうそれは過ぎたこと。


今更後悔しても遅いし、問題はこれからどうするかだ。



第一部隊の隊員は直ぐ様フロアに上がり、めちゃめちゃ久しぶりに真面目な会議を開くことになった。








「…まだ治ってないのね、ブロード君の悪い癖は」


「臆病なんですよ。言う勇気がなかったんだわ」



ミノリとセリナは溜め息をつくと、心配そうにユノらが去った方向を見つめた。




足元で伸びているクライドは、放置して。