「え、えっと…」
既に知っている遠征班メンバーに睨まれながら、ブロードは明後日の方向に視線をさ迷わせ冷や汗をかいた。
不思議そうにするリシア、クリス、シエラ。
ミノリもじっと自分を見ていて、ブロードはもう無理だと観念した。
――…そうして、先日バレたあのことを話すと。
「ぎゃあああああ!?」
真っ先に、クリスに首を絞められた。
ブロードが逃げようともがく中、シエラは呆然とブロードを見つめ、リシアはあんぐり口を開ける。
「ギブッ!ギブぅうう!クリスやめてぇえええ!!」
「…いつから見えないんですか??」
「私が来る前からみたい」
心中穏やかでないクリスが訊ねれば、ユノがそう言っておしおきに参加した。
何で黙ってたんだと無言の怒りを浴びせるクリスを、アサギはもっとやれと囃し立てる。
「こらクリス、やめなさい」
「…ばあちゃんは黙ってて」
「黙ってられますか。ブロード君はキィルに呼ばれているんでしょうに」
そうミノリが言って、やっとクリスはブロードを開放した。
シエラは今にも泣きそうに震え出しているし、リシアはボロッボロに泣きながら虫の息のブロードにしがみついている。


