「ブロードさん?どうし…」
「おのれはァアア!どかんかいボケェエエエ!」
しかし、訊ねる前に怒鳴り声が炸裂。
言葉を遮られた上に、ハッと振り返った先には自分を蹴り飛ばそうとするミノリの姿があった。
「きゃあああああ!?」
「あ~ら、めんこい悲鳴!それで気に入ってもらえるとでも思いでかァ!」
先程までの上品な姿勢はどこえやら、脚を振り回しミノリは攻撃を続ける。
必死にリシアはかわす、が、
「あ、ミノリさんこんにちは~」
という何とも暢気な挨拶が入った瞬間、目の前にあった恐ろしい形相が一瞬にして消えた。
「へっ?」
「ブロード君!こんにちは、元気だったかしら?」
パッと体の向きを変えたミノリは、ブロードに輝く笑顔を向ける。
それは可愛い可愛い孫に向ける、慈愛の表情そのもの。
呆気にとられるリシアやシエラ、ユノやクライドの前で、ブロードもへらりと笑った。
「はい!元気百倍でしたよー」
「よかった!ああ、でも怪我してるわね?誰?誰のせいなの?潰してやるわ!」
「もう自分で潰したし大丈夫ですよー」
そんなおっそろしい会話に、経験があるのかレイツとアサギは嘆息。
クリスに至っては我関せずと無視を決め込みはじめた。


