とにもかくにもリシアの活躍(?)で見事開いた道を通り、三人はやっとその騒ぎの元凶を目にすることが出来た。
しかしその瞬間、「え」と普段無表情な顔をひきつらせ立ち止まるクリス。
急に止まるものだから、腕に引っ付いていたリシアとシエラは少しつんのめってしまった。
何なんだ、と声をあげようとしたところで、目に入るその表情。
「クリスぅ?」
リシアが驚いて名を呼ぶと、その声に反応したおばあさんが顔を上げた。
細身なその人は、三人──正しくはクリス、を見ると優しく微笑む。
「まあ、クリス。元気そうね」
名指しでかけられた言葉に、彼の両脇の二人だけでなく周りの軍人達も驚いた。
クリスは滅多に流さない冷や汗を浮かべその人を見つめる。
「やっと来たと思ったら…。可愛い女の子連れてハーレム?」
「………ば、ばあちゃ…」
「ちゃんと仕事はしているのかしら?女の子にうつつ抜かしてプレイボーイになったの?おばあちゃんそんなの…」
ダン、と鳴ったのは彼女が立ち上がった足音。
そして、次の瞬間。


