* * *
武器がぶつかる金属音。
銃の引き金を引いたことにより鳴る発砲音。
敵味方関係なく発せられる、罵声や悲鳴。
「………やっぱり戦場ってのはうるさいね」
ユンデルの町の内陸側の入り口となる道に立つブロードは、片手を敬礼みたく額に宛て戦場を見回していた。
ちなみに住人はもう何年も前に避難済み。
一番敵からの襲撃回数が多いここに戻れる訳もなく、彼らは遠く離れた辺境の地に身を寄せている。
「じゃ、いきますか」
ブロードがそう言い剣を腰から抜くと、彼の前にレイツが戦場に突入して行った。
それを軽く目で追ってから、ブロードの方はレイツとは逆方向に突っ込んで行く。
蒼い髪に蒼い瞳。
やはり目立つのか、敵軍の数人がブロードに気付いて襲い掛かってきた。
ブロードは無言で五、六人の敵を迎え入れる。
相手の一人の凶器が自分に届くその直前に、右手に持つ剣を横薙ぎに払いそれを弾いて飛ばした。
当然、剣をなくした敵は銃を腰から抜く。
しかしその前にブロードの重い蹴りが首に入っていた。


