ブルービースト


しかし、次のユノの言葉でその理由はすぐにわかった。



「……いらなかったんじゃないですか」



…拗ねたような声色。


もしかしたらこうやって背負われている状況に、不安を感じたのかもしれない。



自分は役に立てたのか、と。



それを察したブロードは、ふっと笑うと彼女に語りかけてやった。




「ユノがいてすごく安心した」


「……………………。」


「いらないなんてことないよ。ユノがいたからああやっていつも通りに戦えたんだから」



優しく言う上司に、ユノは恥ずかしくなった。


平気でそんなことを言える人間もそういないだろうに、この蒼は事も無げに発言しやがる。




「……馬鹿」


「うん」


「…帰ったらみんなで説教しますからね」


「…ハイ。覚悟しときます」


「絶対レイツさんもクリス君も怒りますよ」



そう言ってやれば、彼は「やばい」と青ざめだした。


クリスは普段ほわほわしている分本気で怒るとかなり恐い。


あの無言の圧力は冷や汗ものだ。



「リシアちゃんも。シエラちゃんなんか泣いちゃうんじゃないですか」


「…うん、そんな気がする…。んでレイツに殴られるんだ」


「ざまあみろです」